育薬とは

2015年12月23日 22:17
薬は基礎開発から臨床を経て新薬として発売される創薬と言われるものと、
育薬という発売されてから薬をよりよくして行こうとする考え方の2つがあります。
創薬は単純に薬を開発することなので分かりやすいですが、育薬という言葉は
まだまだ馴染みがないでしょう。

例を挙げてみましょう。
ある風邪薬を発売して色んな世代の人に服用してもらったと仮定すると、
それぞれの世代によって効果が違ったり飲み方が違ったりします。
お年寄りの場合は風邪薬以外にも別の薬を飲んでいることもあるでしょう。
世代によって薬の効果が出て治るまでの時間にも違いがあると思います。
それらの情報を収集し、治験段階では想定できなかった問題などがないか
飲み合わせによる副作用が発生していないかなどを調査し、
問題があれば改善していくことを育薬と言います。

小さな子供やお年寄りになると、薬を飲むのにも苦労します。
飲みにくい形になっていることも考えられるので、そういった点も改良が必要と
判断すれば発売後に改良していきます。
そうすることでより良い効果を得られる薬へと育つわけです。
おおよそ発売後5年~10年が育薬期間とされていて、様々な情報のフィードバックを受け
それを薬へと反映していきます。
場合によっては、致命的な副作用が発見されることもあるので、医療機関と
連携を取ってスムーズに対応できる体制を製薬会社は構築しています。
薬は発売して終わりではなく、発売してからもアフターケアしていくのです。

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